かつて戦争があった…
ガンダムシリーズＴＶアニメ７作目｢機動新世紀ガンダムＸ｣はこの言葉から始まります。
３９話という中途半端な話数で放送を終えたこの作品は未視聴の方からは打ち切りされた評価の低い作品だと思われがちですがそれは間違いです。
放送期間短縮は放送局側の都合で作品の質の問題ではなく、物語自体も話数の中で綺麗にまとまって完結しています。
過去の大きな戦争によって荒廃した地球。
そんな世界で逞しく生きる少年ガロードはニュータイプと呼ばれる不思議な少女ティファに出会う。
彼女に導かれるようにして発見した過去の戦争の遺産ガンダムエックスに乗り込み、
ニュータイプや戦争を巡る戦いに巻き込まれていく…というのが｢機動新世紀ガンダムＸ｣のあらすじです。
人類の多くを葬り去る事になった宇宙と地球の全面戦争を過去の背景に持ち、
かつてガンダムに乗って戦い過ちを犯し心に傷を負った過去の英雄など｢機動戦士ガンダム｣のオマージュが多く、
それでいて｢機動戦士ガンダム｣の続編である｢機動戦士Ｚガンダム｣以降の所謂宇宙世紀シリーズとは別の結論に辿り着く。
｢機動戦士ガンダム｣の別の答えと言えるでしょう。
そして、この作品はガンダムシリーズでは珍しいボーイミーツガールの物語です。
不思議な少女に恋をした孤独な少年が様々な困難に直面したり様々な人々に出会い成長していく、
そんな王道の物語です。
それゆえにテーマが難解な他ガンダム作品の主人公よりもわかりやすく、感情移入して楽しんで見れると思います。
これからガンダムシリーズを見始めようと思われる方は
｢機動戦士ガンダム｣の次に｢機動新世紀ガンダムＸ｣を見てみるのも良いかも知れませんね。
